入社式
同期が30名以上である。
驚く。
素直に驚いた。
訊けば、毎週であるともいう。
まさか、定年者の補充だけではあるまい。
それでも、この秋の深まってゆくこの時期に、これだけの途中入社組がいるのは心強い。
反面、この同期の上位の成績、況してや、脱落しない事をひとり静かに誓った。
同期の大勢は、明日から二種免許取得のための教習所通い。
一方、己は地理試験に特化できる。
噂に聴く、丸覚えではあるが、年齢的な事もあり、久しぶりに気合いを入れなくては。
本番に強い、テンパるのはいつもの事であるが、本番には強い。
それを信じつつ、本番の強さの裏書を必死にしよう。
時間はない。
研修所、己の規定、最短である10日で切り抜けなければ。
キホン、しっかりできるはず。
できてきた自負しか、裏付けるものはないが。
信じてやれるものは、結局、己はしかない。
ここだけの話
てのが、性に合わない。
ゆえに、商売もヤメた。
どうも、帳尻だけ合えば、過程、中身はカンケーないというのができない、いや、できなかったのだ。
検査証と報告書が出れば、安いところ、中身がどうだっていいからってのが、いまだ。
悪いところがあれば、たいそうな事でなければ、追加料金を取らずとも、手間をかけ、納めるのが仕事だと心得ていた。
それでも、しっかりみるからこその手間賃というものがあるし、しっかりみさせていただくから、保証できるのだけれど。
安さなのだ。
そもそも、ユーザーにも思い入れはない。
ダメなら、買い替えるしかない。
そりゃそうだけど、しっかりと扱えば、とも思うが、いまどは、ひどくドライなのだ。
ものに対する事だけでもない。
人に対してもそう。
ま、ひどく感情移入するのもどうかと思うけれども、ね。
昔、物を大事にしなさいとよくいわれた。
いっとき、使い捨てという言葉も使われた。
でも、いま言う人はあまりないね。
使われるタイミングはきっと、ある意味、旬てヤツで、コレはヤダなって、みんなが思ってる事なんだろうと思う。
それを通り越しちゃうと、あたりまえになってしまって、わざわざ使う事さえなくなるというね。
いまならば、法令遵守。
みんな、テキトーに法の外に、はみ出てるのが日常にあるとわかってる状況てのかさ。
これアウトだけど、みんなもやってる、でしょ?みたいな、ね。
ダメだったな。
会社やる時、綺麗事でやりきろうと継いだから。
みんながやってない事。それこそ、理想とした綺麗事だったからね。
あそこがこうやってるから、うちがやってもセーフなはずがないし、己がアウトと判断したものはできなかった。
アウトとして判断できて、しかもアウトを、けっしてやらない。
他はどうであれ、己の道は、そこにしかないと。
いまどきではないのかもしれない。
ただ、ギョーカイでは道がなくなった、経営者として歩む道が。
夢のある職場などないのかもしれない。
だけど
己にまで嘘が要る仕事はしたくない。
これからは、雇われの身だけれど、嘘のない、己だけで勝負ができる場所だろうと、心機一転、未知の門を叩いた。
自分の想像している自分に近づけるように、長期戦で挑む。
長期戦と思えども、短期目標を確実に拾いつつ。
まずは勉強。終わりのない事も承知である。
体力づくり
コルセットで固定し、まずは骨の再生を計った。
けれども、最終的には、日常的には支障がないという事だけれども再生しきらない箇所もできて、それがいくらかの痛みや痺れを遺すふうである。
腹筋や背筋もなくなっているし、これからそれらを戻すべく、筋トレと言わずも体力を戻していけば軽減していくのだろうか?
わからない。
わからないが、それに賭けるしか、もはや道はない。
そして、経済的にも社会復帰をして、少しでも稼がなければ。
1番脂が乗って稼げる年齢である、本来。
だとして、なにができるだろうかと考えた毎日だった。
なにができて、なにになら挑戦できるのか?
目標設定がなされて、それにはこれからなにが必要なのか?
その目標とされるものは、これまでの己の生きてきて持ち得た哲学を壊さないもの。
それこそ、生き甲斐となるものこそ、求めたかった。
残りの人生、己を壊さず、己だからできる挑戦をし続けたい。
たいそうな事はできない。
それでも、自己完結したい、己の頭脳と肉体で。
さて、なにができるだろうか?
心に問うた。
なにがしたいか?
家庭を損なうことなく、家族を養う大前提である。
体力というを作りつつというか、目下未だあらためて造るところにあるのだが。
速報
先日、心機一転、退職ゆえの転職を模索しての面接を受けたのでありますが、、、
一発合格の連絡を受けました!
ま、研修期間を満了させて、試用期間が終わらずにはまだスタートラインにも立ててませんが。
とりあえず、頑張る所存であります。
痛覚
コルセットで上半身を拘束されるだけで、他の箇所も不自由になる。
やはり、全身運動が為されての健康維持なのだろう。
肩こりもするし、首も回らなくなる、腕も上がらない。
よって、痛みという痛みに苦しむ。
おまけに、親知らずまで頭を出して、疼き出した、猛烈に。
介護の事
入浴中、特に洗ってもらうという事もない。
ただ、危険な姿勢を取らずにいるか否かだけを見ていてもらうだけである。
自分は当然、全裸であるが、男性介護師は濡れないようにビニル製のエプロンを付け、これまた当たり前に湿度の高い浴室の隅に控えている。
これがイヤだった。
全裸の自分を見ている仕事はさぞかしイヤだろうなと思いつつ、痛みに耐えながら、縮みあがり(これまた見られているようで余計に情けなく、、、)、早くこの時間を終わらせたい思いを持ちつづけながら、一方で、シャワーといえども、気分がいい時間を浴室の持ち時間いっぱいに使いたい思いがあり、結局は早く終わらせようとした時間であった。
自分は、自分でできたのだが。
当然、何から何まで、介護の必要とされる方々がいる。
介護というものを間近に見る機会でもあった。
そして、興味をおぼえたのである。